生木ロクロ加工材の乾燥変形について

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タイトル別名
  • Drying Deformation of Green-wood Turning

抄録

<p> 本研究は、里山における広葉樹(雑木)の利用促進を目的として,生木のロクロ加工を取り上げる。加工材の乾燥変形や割れについて,3D スキャナーとCAD を用いて可視化する研究を行った。14 樹種の生木から検体をロクロ加工で作製し,乾燥過程を経て,変形の立体的なデータを記録した。検体の乾燥による形状変化を計測し,計測図と数値を樹種ごと図表形式にまとめた。これにより比較検証を可能とし,樹種と繊維方向,加工方向による変形特性を解明した。その結果,芯持ち縦目検体は,樹種に限らず正円性が高く有効な加工方法であることを確認し,形状が繊維方向に伸びる特徴があることがわかった。横目検体は全てが楕円形に歪み,形状高が低くなる共通性があった。そして経験的に語られてきた加工方向(内向き・外向き)の違いによる変形を定量化することができた。これらを既知資料と比較検証することにより樹種の変形特性が明らかとなり,未解明であった樹種の収縮級区分を判断することができた。</p>

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 70 (4), 4_1-4_8, 2024-03-31

    一般社団法人 日本デザイン学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299517782936064
  • DOI
    10.11247/jssdj.70.4_1
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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