小児に適したアレルギー性鼻炎の管理評価表とは

  • 德田 玲子
    德田ファミリークリニック小児科・アレルギー科 国立病院機構三重病院臨床研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Management evaluation chart for allergic rhinitis suitable for children

抄録

<p>限られた診察時間で,効率的に臨床症状を把握することは必須であり,的確な治療へ促すことに繋がる.アトピー性皮膚炎ではSCORADやEASIによる重症度評価法,気管支喘息では最近1か月のコントロール状態を簡便に客観評価できる質問票やスパイロメータやピークフローによる呼吸機能評価など日常診療で活用されているものがある.しかしアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎に関しては小児科医にとって簡便に活用出来る評価表が少ない.スギ花粉症舌下免疫療法が,ダニ通年性アレルギー性鼻炎に対する製剤とともに12歳未満の小児にも適応が広がり治療効果をどのように評価するべきなのかといった課題も出てきている.</p><p>鼻アレルギー診療ガイドラインに紹介されている症状による重症度や薬物療法を加味したスコア,QOL質問票も加えたJRQLQ,国際的なガイドラインであるARIA,Face scaleやVASを活用した検討などを紹介し,小児のアレルギー性鼻炎や花粉症を診療するためどのような評価表が求められるのかを考察したい.</p>

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参考文献 (6)*注記

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