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- 八代 将登
- 岡山大学病院小児科
書誌事項
- タイトル別名
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- Three tips for children to take care of their own nasal symptoms
抄録
<p>小児のアレルギー性鼻炎が近年急増している.アレルギー性鼻炎の症状には鼻汁・鼻閉・くしゃみなどがあり,日々の症状を軽減するために患児や保護者が家庭で行う鼻症状ケア方法を習得しておくことは非常に有用である.鼻症状ケアの最終目標は患児自身が自発的に鼻症状ケアを実行できるようになることであり,実践するにあたり3つのコツがある.一つ目は「簡単であること」である.1回だけの説明では理解することが難しい複雑な処置や手技は望ましくない.二つ目は「楽しんでできること」である.楽しんで行えたり褒められて嬉しかったりすると患児自身が積極的に参加するようになる.三つ目は「習慣にすること」である.鼻症状ケアの手技や処置が「簡単に」,「楽しく」行うことが「習慣化」につながる.鼻症状ケアは鼻アレルギー診療の全ての段階で有用であると位置付けられる.習慣化には小児アレルギーエデュケーターやアレルギー疾患療養指導士を含めた医療関係者間で指導方針を共有するとともに,家庭における保護者や保育施設や学校における先生らとも連携することが重要である.</p>
収録刊行物
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- 日本小児アレルギー学会誌
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日本小児アレルギー学会誌 38 (1), 109-116, 2024-03-20
一般社団法人日本小児アレルギー学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299539243074432
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- ISSN
- 18822738
- 09142649
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可