1.汎発型膿疱性乾癬(GPP)におけるT細胞の役割 ―自己炎症は自己免疫を促進する―

DOI

抄録

<p>GPP患者の一部にIL36RN変異がみつかり,IL-36阻害療法が開発された.変異がないGPP患者でも炎症下で誘導されるIL36RNが少なかったことは,IL36RN機能不全がGPPに共通する病因と示唆し,IL36RN変異がない患者へのIL-36阻害の有効性を説明する.HLA-class II相関とGPP患者のCD4 T細胞抗原特異的活性化は,おそらく自己免疫を反映していた.IL-36シグナル活性化による自己炎症は,CD4 T細胞自己免疫反応を促進した.HLA-class I相関とCD8 T細胞による自己免疫反応は尋常性乾癬とGPPとで共通していた.GPPと乾癬の研究が両疾患の根治療法開発につながると期待される.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299550675023872
  • DOI
    10.14924/dermatol.134.581
  • ISSN
    13468146
    0021499X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ