舌下免疫療法が原因と考えられる喉頭浮腫2例

書誌事項

タイトル別名
  • TWO CASES OF LARYNGEAL EDEMA CAUSED BY SUBLINGUAL ALLERGEN IMMUNOTHERAPY

抄録

<p>舌下免疫療法(SLIT)は広く行われている治療法であり,アナフィラキシーなどの重篤な副反応は稀である.SLITの副反応に喉頭浮腫をきたしたが,投与方法の変更により継続できた2症例を報告する.症例1は15歳男性.6歳時に埃によるアナフィラキシーを起こした疑いがある.ミティキュア®10000JAU投与10日目の服用30分後に喉頭浮腫を認め,静脈内点滴で治療された.症例2は48歳の女性.シダキュア®5000JAU投与5日目の服用1時間後に呼吸苦があり,喉頭浮腫を認めたが治療介入なく軽快した.いずれの症例も,舌下吐き出し法に変更し初回投与量から慎重に再開し,継続可能であった.SLITは安全な治療法だが,緊急を要する副反応が発生する可能性もある.喉頭症状が出現しても,舌下吐き出し法への変更により継続可能な例があると考えた.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 73 (2), 196-200, 2024

    一般社団法人 日本アレルギー学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299550675040768
  • DOI
    10.15036/arerugi.73.196
  • ISSN
    13477935
    00214884
  • PubMed
    38522934
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ