女性に対する暴力と貧困と望まない妊娠およびその世代間連鎖
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- 種部 恭子
- 女性クリニックWe TOYAMA
書誌事項
- タイトル別名
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- Chain of violence against women, poverty, and unintended pregnancy
抄録
<p>女性の健康,特に妊娠については社会的決定要因の影響を強く受ける。近年,性交経験率の低下により,10歳代の人工妊娠中絶および出産は減っている。しかし,心の傷や貧困に適応するためにリスクの高い性行動を選択し,大人からの暴力や性的搾取の結果として妊娠するもの,特に15歳以下の妊娠については減っていない。このような子どもたちは経済的あるいは心の貧困家庭で育ち,面前DVや身体的・心理的・性的虐待を受けてきた結果,自己肯定感が低い。居場所を求めて家出をした後,JK ビジネスなどの性的搾取により深刻な被害を受けるケースもある。</p><p>10歳代で出産に至った場合は貧困に陥るリスクが高く,再び性産業での搾取を受けたり,依存した男性からのDV被害を受けやすい。そのような環境で育つ次世代にも連鎖が起こる。女性に対する暴力・貧困・望まない妊娠の連鎖は,公衆衛生学的な課題ととらえ,包括的な取り組みの推進に向けて働きかける必要がある。</p>
収録刊行物
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- 総合病院精神医学
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総合病院精神医学 30 (3), 220-228, 2018-07-15
一般社団法人 日本総合病院精神医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299550675199232
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- ISSN
- 21864810
- 09155872
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可