配線間容量を利用したニューロン電子回路に基づく範囲内ハミング距離検索連想メモリ

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A Range Hamming Distance Search Associative Memory Based on Electronic Neurons Using Interconnect Capacitance

抄録

近年,パターンマッチングの高速化がデータ圧縮やネットワークの分野などで求められている.しかし,このパターンマッチングの処理を一般的なコンピュータで行った場合,データ量の増加に伴い検索時間が増大する.本論文では,配線間容量を利用したニューロン電子回路に基づく範囲内ハミング距離検索連想メモリを提案する.通常,配線間容量は回路の誤動作の原因となるため削減対象であるが,本ニューロン電子回路では配線間容量を積極的に利用して集積回路中の配線に情報処理機能を付加することにより,少ない回路要素でニューロン動作を実現できる.結果として,本論文で提案するニューロン電子回路に基づく範囲内ハミング距離検索連想メモリは回路要素を少なくすることが可能となり,回路規模を縮小することができる.また,ハミング距離を電圧に変換することで入力したデータと類似したデータのハミング距離の大きさにかかわらず高速検索が可能となる.更に,回路のキャリブレーション動作により,温度変化による閾電圧変動や寄生容量の影響を受けることもない.提案する連想メモリが所望の動作を得ることをHSPICEシミュレーションにより確認した.

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299595849877760
  • DOI
    10.14923/transelej.2023pjp0004
  • ISSN
    18810217
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ