Headspace-GC-MSとGPC-GC-MSおよび官能試験によるコーヒーの香りに寄与する成分の解析

  • 松原 英隆
    (株)チューケングループ・チューケン生活環境研究所
  • 今村 弥生
    (株)チューケングループ・チューケン生活環境研究所
  • 原 かす美
    (株)チューケングループ・チューケン生活環境研究所
  • 浦野 絋平
    横浜国立大学

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of substances contributing to the coffee flavor using headspace-GC-MS, GPC-GC-MS, and odor test

抄録

<p>焙煎コーヒーの水抽出液に含まれる香気成分解明のため,高揮発性成分と低揮発性成分に分けて分析した.高揮発性成分はHeadspace-GC-MSで同定・定量した.低揮発性成分は水抽出液を酢酸エチル抽出し,その濃縮液をGPC分画し,画分ごとにGC-MSで同定・定量した.高揮発性成分はHeadspace閾値を,低揮発性成分は溶液閾値を求め,それぞれ,定量値を閾値で除した香気強度によりコーヒーの香りに寄与している香気成分について考察した.その結果,香気に強く寄与している成分として,高揮発性成分では,Acetaldehyde,2-Methylbutanal,3-Methylbutanal,2,3-Butanedione,2,3-Pentanedioneを確認した.低揮発性成分ではIsovaleric acid,2-Methoxy-4-vinylphenol,2-Methoxyphenol,Furaneol,Phenylacetic acidを確認した.また,3-Hydroxy-β-damasconeの存在も推定された.</p>

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

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