高齢者の主観的幸福感に関連する心理行動要因

DOI
  • 鶴羽 愛里
    京都大学大学院 総合生存学館 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
  • 積山 薫
    京都大学大学院 総合生存学館

書誌事項

タイトル別名
  • Psycho-behavioral Factors Related to Subjective Well-Being in Elderly People
  • Generativity, Frequency of Interactions with different generations and Coping style
  • 世代性、異世代との交流頻度、コーピング・スタイル

抄録

高齢者の主観的幸福感は、次世代を確立させ導くことへの関心である世代性と関連することが知られているが、世代別の交流頻度、困難との向き合い方、主観的幸福感の関係を高齢者で調べた研究はない。主観的幸福感には、世代性とより若い世代との交流頻度が関係することを仮説とし、主観的幸福感に関連が予想される他の要因(主観的経済状況、主観的健康状態、コーピング・スタイル(肯定的解釈・気晴らし))を含め、100名の高齢者に質問紙調査を実施した。主観的幸福感に対する要因の関連性を重回帰分析の結果、世代性が最も強く主観的幸福感を予測し、異世代との交流頻度、主観的経済状況、肯定的解釈も有意に予測したが、主観的健康状態は有意傾向、同世代との交流頻度と気ばらしは有意に予測しなかった。高齢者の主観的幸福感を予測する心理行動要因として、世代性だけでなく、異世代との交流頻度やコーピング・スタイルも重要であることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299595850928000
  • DOI
    10.57559/journalofjsis.jsis1302_02
  • ISSN
    27585905
    21857946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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