グイマツ雑種F<sub>1</sub>の人工交配家系における繊維傾斜の家系内変動

DOI
  • 中田 了五
    森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 花岡 創
    静岡大学農学部、森林総合研究所林木育種センター客員研究員
  • 大崎 久司
    北海道総合研究機構森林研究本部林産試験場
  • 村上 了
    北海道総合研究機構森林研究本部林産試験場
  • 安久津 久
    北海道総合研究機構森林研究本部林産試験場

書誌事項

タイトル別名
  • Intrafamily variation of grain spirality in a control-pollinated family of hybrid larch

抄録

<p>12年生グイマツ雑種F1人工交配家系の210個体の繊維傾斜の家系内変動を調べた。胸高付近から得た試料の各年輪境界の繊維傾斜を割裂法により測定した。平均傾斜と最大傾斜はそれぞれ0.96 ± 0.58, 2.72 ± 0.78度 (平均±標準偏差) であり、この家系はカラマツ属としては繊維傾斜が小さいが、全兄弟家系であるにもかかわらず家系内変動は大きかった。繊維傾斜について複数のパラメーターを算出し、それらの相互関係を解析したところ、最外年輪繊維傾斜と平均傾斜の間に比較的高い相関関係が認められた。このことは、丸太で最外年輪繊維傾斜を測定すれば、平均的に繊維傾斜の小さい丸太を選別することができることを意味している。家系選抜による遺伝的改良と、変動の大きい家系からの丸太の選別を組み合わせることで木材の高度利用を図ることができると考えられる。</p>

収録刊行物

  • 森林総合研究所研究報告

    森林総合研究所研究報告 23 (1), 1-11, 2024-03-28

    国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299616456513792
  • DOI
    10.20756/ffpri.23.1_1
  • ISSN
    21899363
    09164405
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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