専門家による健康・栄養に関する教育は食生活リテラシーの向上に影響しているか—2018年から2019年の縦断調査—
-
- 髙泉 佳苗
- 仙台青葉学院短期大学栄養学科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Does education on health and nutrition by specialists impact the improvement of healthy eating literacy?: a longitudinal study from 2018 to 2019
抄録
<p>目的:一年間に受けた専門家による健康・栄養に関する教育が食生活リテラシーの向上に影響しているか検討することを目的とした.</p><p>方法:社会調査会社の30~59歳のモニターを対象にweb調査による縦断研究を実施した.ベースライン調査は2018年,追跡調査は2019年に実施した.解析対象者は1,967人であった.食生活リテラシー得点と一年間に専門家(医師,看護師,保健師,栄養士等)から受けた健康・栄養に関する教育回数を調査した.2019年の教育回数から教育なし群と教育あり群に判別した.教育あり群は学習形態別に個別学習群,一斉学習群,個別+一斉学習群に群分けした.群間における食生活リテラシー得点の経時変化を反復測定による2元配置の分散分析で検討した.</p><p>結果:教育なし群と教育あり群における2018年から2019年の食生活リテラシー得点の経時変化に有意な群間差は認められなかった(男性;P=0.268, 女性;P=0.540).学習形態別においても食生活リテラシー得点に有意な群間差は認められなかった(男性;P=0.553, 女性;P=0.692).</p><p>結論:男性と女性において,専門家による健康・栄養に関する教育は食生活リテラシーの向上に影響していなかった.</p>
収録刊行物
-
- 日本健康教育学会誌
-
日本健康教育学会誌 32 (1), 28-34, 2024-02-29
日本健康教育学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390299616456735232
-
- ISSN
- 18845053
- 13402560
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可