処女乾燥とその後の再吸湿に伴うセメント硬化体の水和物と水分分布の変化

  • 佐伯 直彦
    東京大学 大学院工学系研究科建築学専攻(〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1)
  • CHENG Luge
    東京大学 大学院工学系研究科建築学専攻(〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1)
  • 栗原 諒
    東京大学 大学院工学系研究科建築学専攻(〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1)
  • 丸山 一平
    東京大学 大学院工学系研究科建築学専攻(〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1) 名古屋大学 大学院環境学研究科都市環境学専攻(〒464-8601 愛知県名古屋市千種区不老町)

書誌事項

タイトル別名
  • CHANGES IN HYDRATES AND WATER CONTENT OF HARDENED CEMENT PASTE DURING VIRGIN DRYING AND SUBSEQUENT RE-HUMIDIFYING

抄録

<p>セメント硬化体は、外部の相対湿度(RH)に応じてC-S-Hゲルの構造、空隙内での自由水分布および結合水量が変化する。それらの変化には乾燥履歴によるヒステリシスが存在するため、処女乾燥させた系と乾燥後に再吸湿させた系とでは、同じRHで平衡にある状態でもそれらの性質が異なる。本研究ではセメント硬化体をRH 60%で処女乾燥した系、RH 23%乾燥後とD-dry乾燥後にそれぞれRH 60%に再吸湿した系を比較し、1H NMR Relaxometry、水蒸気吸着、TG、XRDで測定した。RH 23%乾燥やD-dry乾燥による層間距離の減少はその後の再吸湿によっても回復しないことが確認された。また、乾燥と再吸湿によるGel水やInterlayer水量の変化、及びAFt量の変化を定量的に評価することができた。</p>

収録刊行物

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ