炭酸化に伴い分解したC-A-S-Hの化学組成および構造の評価

  • 富田 さゆり
    株式会社太平洋コンサルタント ソリューション技術部(〒285-0802 千葉県佐倉市大作2-4-2) 名古屋大学 大学院環境学研究科(〒464-0813 愛知県名古屋市千種区不老町)
  • 五十嵐 豪
    名古屋大学 大学院環境学研究科(〒464-0813 愛知県名古屋市千種区不老町)
  • 山田 一夫
    国立環境研究所 福島地域協働研究拠点(〒963-7700 福島県田村郡三春町10-2)
  • 丸山 一平
    名古屋大学 大学院環境学研究科(〒464-0813 愛知県名古屋市千種区不老町) 東京大学 大学院工学系研究科(〒113-865 東京都文京区本郷2-11-16) 東北大学 グリーン未来創造機構 グリーンクロステック研究センター(〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉 6-6)

書誌事項

タイトル別名
  • EVALUATION OF CHEMICAL COMPOSITION AND STRUCTURE OF DECOMPOSED C-A-S-H WITH CARBONATION

抄録

<p>本研究ではCalcium aluminate silicate hydrate(C-A-S-H)の炭酸化前後の構造変化と相組成に着目し、中湿度領域での炭酸化による変質と、炭酸化後に液水と接触した際の変化を確認した。合成したC-A-S-Hについて、NMR、SEM-EDS分析、液相組成分析の結果を基に算出したCa/Si、Al/Si、H/Si、Na/Si比から構造を同定しスキマティックなモデルを示した。炭酸化後の試料には、バテライト、カルサイト、アルミノシリケートゲルの生成を確認した。生成したバテライトは、合成バテライトと異なり450℃で相転移せず、熱重量分析で450~600℃で転移することを実証した。このバテライトは液相浸漬後に相変化し、すべてカルサイトとなることを確認した。生成したアルミノシリケートゲルの組成は、Al/Si=0.16、Ca/Si=0.09、Na/Si=0.09であった。</p>

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

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