Hypoganglionosisにおける機能性腸瘻造設の有効性

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<p>【緒言】Hypoganglionosis(以下Hypo)に対し、当科では乳児期に鬱滞性腸炎予防のため残存腸管切除を検討する一方、Bishop-Koop型腸瘻(以下BK)やSantulli型腸瘻(以下St.)を用いて肛門側未使用腸管の活用を試みる。【方法】2022年12月までに当科の定期的な受診歴のあるHypo症例5例を後方視的に検討し、上記治療戦略の成果を検討した。【結果・考察】5例中3例がBK(症例1:2歳7ヶ月、症例2:3歳、症例3:3歳2ヶ月に施行)を、1例がSt.(2歳6ヶ月施行)を、1例がチューブ腸瘻(以下Tube;1歳3ヶ月施行)を造設された。機能性腸瘻の症例では術前後でAST、ALTの改善が見られ、特にBK症例でより改善していた(症例1:AST86.6→53.3mg/dL,ALT121.7→54.7mg/dL, 症例2:AST77.3→61.8mg/dL,ALT43.7→40.3mg/dL, 症例3:AST106.4→51.6mg/dL,ALT76.3→32.8mg/dL, St.:AST77.5→68.2mg/dL,ALT57.4→52.7mg/dL, Tube:AST57.3→56.9mg/dL,ALT81.3→78.3mg/dL)。肛門側腸管をより積極的に使用するBKで腸管蠕動が刺激され、胆汁鬱滞が改善したと考えられた。示唆に富む結果と考え、ここに報告する。</p>

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