『昭和二十二年度学習指導要領 音楽編 (試案)』の英文草稿について

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • ─ 敗戦直後における音楽教育政策の再検討のためのノート ─

抄録

<p> 本稿は, 『昭和二十二年度学習指導要領 音楽編 (試案)』の編纂過程を民間情報教育局 (CIE) 文書から検証し, それをもとに筆者が新たに発掘した3つの英文草稿を紹介・検討するものである。これらの英文草稿は, 1946 (昭和21) 年末から翌年1月半ばにかけてなされた教科課程の具体化・系統化を経て成立したものであり, そのうち2つが1947 (昭和22) 2月中旬から3月上旬までにCIEに提出されたもの, もう1つはそれに先立って作成・修正されたものと推定される。この英文草稿に加えられた修正と, それが刊行されるまでに加えられた修正は, 編纂過程に潜在した認識のずれや, そこで生じた曲折を明らかする手がかりとなる。以上の作業を通じて明らかとなった事実は, 『昭和二十二年度学習指導要領 音楽編 (試案)』の編纂が諸井三郎によって主導されたという従来の見方を一定程度相対化し, その編纂過程で生じた曲折や妥協の意味を明らかにすることの必要性を示している。</p>

収録刊行物

  • 音楽教育学

    音楽教育学 52 (2), 13-23, 2023

    日本音楽教育学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299673817166976
  • DOI
    10.20614/jjomer.52.2_13
  • ISSN
    24241644
    02896907
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ