乳頭下腫瘤を形成する慢性乳腺炎の経過中に発生した男性乳輪下膿瘍の1例

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  • A Case of Subareolar Abscess with Mass Beneath the Nipple during Chronic Mastitis in a Male Patient

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抄録

<p>37歳,男性.右乳房腫瘤を自覚し,当院を受診.触診では発赤,腫脹等の明らかな炎症所見は伴わないものの,右乳頭直下からやや尾側にかけ2×1cm程度の弾力性のある腫瘤あり.MMGでは右乳頭下に局所非対称性陰影あり.超音波では右乳頭下に1.2×1.1×0.6cmの低エコー腫瘤があり,血流は周囲に豊富にあり,elasticityも高めであった.家族歴は母親が68歳で乳癌で生存,姉が26歳で乳癌で死亡.同日エコー下マンモトームを施行した.結果は慢性乳腺症の診断であり,悪性所見は認められなかった.</p><p>初診時臨床所見から女性化乳房を疑ったが,生検の結果から慢性乳腺炎の診断に至った症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.</p>

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参考文献 (19)*注記

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