グローバリゼーション/ディグローバリゼーションのダイナミズムと経済システムの変容

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タイトル別名
  • Globalization/Deglobalization Dynamics and the Transformation of Economic Systems from the Perspective of Institutional and Organizational Innovation and System Formation
  • ―制度・組織革新とシステム形成の視点から―

抄録

<p>1990年代に顕著となったグローバリゼーションの潮流は、アメリカの経済グローバル化を最大の震源として進んだ。それは、第二次大戦後、1950・60年代に全盛期を迎えた、アメリカを筆頭とし、西ヨーロッパ、日本等の先進諸国・地域を中心として高い水準の経済成長が続いた「持続的成長」のシステムが、1960年代末から機能不全に陥ったことに対応して、企業の経営革新・金融革新の模索と、それと相互促進的にIT技術革新が大きく誘発されたことを基本動因として進んだものであった。アメリカの国内企業システムや金融システムの転換と並行しながら、企業・金融・情報のグローバル化と、それを促進する政府機能の新自由主義的転換が進み、西ヨーロッパ、日本など先進諸国・地域と並んで、BRICs諸国や「成長するアジア」を巻き込んで、経済グローバル化が大きく進んだ。その結果、アメリカを中心としてグローバルに経済成長を加速する新しい経済システムとして、「グローバル成長連関」―「グローバル・シティ」の都市機能とそのネットワークの重層的発展およびニューヨーク金融ファシリティをグローバル・センターとするグローバルな資金循環構造(「新帝国循環」)が複合した関係―が出現した。それは、企業・金融の制度・組織革新・情報技術革新、および政府機能の革新による経済システムの転換として捉えることができる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299673817737728
  • DOI
    10.24677/riim.21.0_35
  • ISSN
    24336971
    13492233
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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