妊娠6週妊婦の総胆管結石性胆管炎に対しERCPを施行した1例

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書誌事項

タイトル別名
  • A case of ERCP for choledocholithic cholangitis in a 6-week pregnant woman

抄録

<p>症例は42歳,妊娠6週の女性.受診11日前より心窩部痛があり,2日前より黄疸を自覚した.近医を受診したところ,血液検査で肝胆道系酵素上昇を認めた.腹部超音波検査で総胆管結石を認め,総胆管結石性胆管炎の診断で当院へ紹介受診した.Tokyo guideline2018に準拠しGradeIの急性胆管炎と診断した.産婦人科,放射線科,薬剤部と十分な協議を行い,被ばく量や使用薬剤に最大限に配慮しERCPの方針とした.塩酸ペチジンとブスコパンで鎮痛,鎮痙を行い意識下に十二指腸鏡を挿入した.膵管ガイドワイヤ法で胆管挿管に成功し,造影で遠位胆管に浮遊結石を認めた.体動もあり結石除去は危険と判断し,EST小切開後に7Frのプラスチックステントを挿入し終了した.明らかな偶発症なく第3病日に退院した.妊婦に対するERCPにおいては薬剤の制限があり被ばくへの配慮も必要である.当院での経験について文献的考察を交えて報告する.</p>

収録刊行物

  • 胆道

    胆道 38 (1), 103-107, 2024-03-31

    一般社団法人 日本胆道学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299673817887616
  • DOI
    10.11210/tando.38.103
  • ISSN
    18836879
    09140077
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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