描画過程と活動後の対話を通した造形の場の協同生成
書誌事項
- タイトル別名
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- Creative Situations Formed by Collaboration through Drawing and Painting and also Dialogue after the Activity
抄録
<p>本研究は,同じ場所に集うなかで造形への意識が共有されている状況を,造形活動後の対話場面も含めて「造形の場」として捉え,事例分析を通じて「造形の場」がいかに協同生成されるのかを検討した。今回扱った事例は,互いに面識のない低学年児童2名がペアを組み,同じ紙面と描画材を使用する形で行った描画活動である。研究メンバーの内2人が,児童らに活動の感想などを尋ねる形で行われた対話場面を中心に,3つの異なる研究方法のトライアンギュレーションによって質的にアプローチした。結果,研究者2人のファシリテートのなかで,対話を通じて児童2人の間で自然と制作物に対する視点が共有化され,自発的に自らの思いを語り,受け止め合う関係性が生み出されていることが明らかとなった。ここに,協同生成される「造形の場」の教育的な意味を見出すことができるのではないかと考える。</p>
収録刊行物
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- 美術教育学研究
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美術教育学研究 55 (1), 169-176, 2023
大学美術教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299673817941760
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- ISSN
- 21893586
- 24332038
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可