『北海タイムス』にみる自由画教育運動(3)

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書誌事項

タイトル別名
  • “Jiyuga”Education Movement on “Hokkai Times” (3)
  • —What the Hokkai Times Did in the Field of the Drawing Education in 1923—
  • ―大正12年における北海タイムス社の取り組み―

抄録

<p>本論文は,現在の北海道新聞社の前身である北海タイムス社が発行した『北海タイムス』に掲載された記事に基づき,大正12年(1923)における同社による自由画教育に関する取り組みを明らかにするものである。同社で美術部員であった澤枝重雄が大正10年から始めた「自由画批評」はこの年一度のみの掲載となり,同社本社主催による自由画展覧会は行われなかったが,過去二年の『北海タイムス』とは異なり,この年の紙上には道外の企業による自由画展覧会の開催広告や自由画募集広告が多く掲載された。9月の関東大震災以降,しばらくの間紙面から図画教育に関する記事は姿を消すが,それまで,同社は企業主催の自由画展覧会を写真付きで紹介したり,企業による自由画募集事業に賛同の意を表しながらそれを宣伝したり,東京美術学校校長正木直彦による子どもの創作に関する見解を掲載したりするなど,図画教育分野の情報を発信し続けた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299673817945344
  • DOI
    10.19008/uaesj.55.225
  • ISSN
    21893586
    24332038
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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