LNPのナノ構造はエンドソーム脱出とRNAの細胞質への送達を制御する
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- 爲本 雄太
- 千葉大学大学院薬学研究院
抄録
核酸医薬の治療標的への送達にはドラッグデリバリーシステム(DDS)が必須であり,核酸医薬のDDSキャリアとして脂質ナノ粒子(LNP)が汎用されている.SARS-CoV-2に対するmRNAワクチンの送達にもLNPが用いられており,LNPの有用性が改めて認識された.LNPの使命は,核酸医薬を無事に目的地まで送り届けることである.そのために,細胞内で加水分解されるpH応答性脂質を含むLNPが開発され,脂質組成の調節によりLNPを特定の臓器に標的化する手法が開発されてきた.一方で,LNPの構造の違いが及ぼす核酸送達への影響についてはほとんど報告がなかった.本稿では,in vitroにおいてLNPのナノ構造が,エンドソーム脱出と,RNAの細胞質への送達を制御することを明らかにしたZhengらの報告を紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Maier M. A. et al., Mol. Ther., 21, 1570–1578(2013).<br>2) Cheng Q. et al., Nat. Nanotechnol., 15, 313–320(2020).<br>3) Zheng L. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U S A., 120, e2301067120(2023).
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 60 (4), 343-343, 2024
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299673818238208
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可