一般病棟における患者の意向に沿った終末期を支える患者と家族への看護

DOI
  • 長尾 幸恵
    地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立西神戸医療センター

書誌事項

タイトル別名
  • Nursing Care for Patients and Their Families in General Wards That Supports Patients in the End-of-Life Phase of Their Disease in Line with Their Wills

抄録

<p>本研究の目的は,一般病棟における患者の意向に沿った終末期を支える患者と家族への看護実践を明らかにすることである.ナラティヴ・アプローチに基づくインタビュー調査を9名の看護師に行った.データは参加者毎に事例として再構成し,テーマ的ナラティヴ分析を行った.9事例の看護実践は,単に患者の意向を聞いてその通りに叶えるというものではなく,患者の病状や家族の状況,関係性に合わせて,よりよい方策を探りながらさまざまな障壁を乗り越え実現させていくプロセスであった.これらを解釈し,患者の意向を支えることに際立って影響を及ぼした実践として,次の5つの特質が明らかになった.1)意向の深い意味を捉える,2)家族のありように迫り患者と家族をつなげる,3)その人を大切にするケアに挑み続ける,4)看護チームとしてのケアを実現させる,5)一般病棟の特性をケアに活かす.本研究結果は一般病棟における終末期看護の卓越性の一端を示し,一般病棟特有の終末期看護を示すものであった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299673818465152
  • DOI
    10.24754/jjrcsns.25.1_1
  • ISSN
    24333425
    13461346
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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