書誌事項
- タイトル別名
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- A new analysis method for hip joint rotation angle validation in a three‐dimensional motion analysis
- -三次元動作解析における検証-
抄録
<p>【背景】</p><p>三次元動作解析装置に装備されているPlug‐in Gait model(PIGM)は,股関節回旋角度の精度計測に限界があるとされる.そこで,解析ソフトウエア上の大腿骨前後軸を用いた新たな解析方法を考案し,妥当性と信頼性をPIGMと比較した.</p><p>【方法】</p><p>対象は健常男性5名(平均年齢21歳)とした.計測はVICON Nexus(OMG社製)とデジタルカメラを同期し,マーカーセットをPIGMとした.運動課題は,股関節屈伸0°位の内旋30°位と外旋30°位とし,各5回計測した.各肢位の股関節回旋角度を(1)画像解析ソフト(Image J)による水平面画像の下腿骨軸と矢状水平軸が成す角(二次元画像角度)を基準として,(2)PIGMの算出角度(三次元解析角度)(3)PIGMの大腿骨前後軸と矢状水平軸が成す角(大腿骨前後軸角度),を用いて評価した.項目間の相関係数を算出し,大腿骨前後軸角度の級内相関係数(ICC),標準誤差(SEM)と最小可検変化量(MDC95)を算出した.</p><p>【結果】</p><p>二次元画像と三次元解析の股関節回旋角度には相関を認めなかった.一方,大腿骨前後軸角度は二次元画像角度と強い正の相関関係(r=0.95~0.98)を認め,検者内と検者間のICCは,内旋位と外旋位共に高度に一致し,SEMは0.04以下,MDC95は0.12以下であった.</p><p>【結論】</p><p>考案した大腿骨軸前後角度は,股関節の回旋運動に対する解析手法として有用である.</p>
収録刊行物
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- 保健医療学雑誌
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保健医療学雑誌 15 (1), 25-31, 2024-04-01
保健医療学学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299673820350464
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- ISSN
- 21850399
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可