小型油圧ショベルの履帯接地圧に相当する荷重で静的に締固めた際の締固め特性と土の透水性

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タイトル別名
  • Compaction characteristics and soil permeability when compacted statically with contact pressure equivalent to a mini excavator

抄録

<p>森林作業道において,重機の走行によって道の浸透能が低下することが指摘されていることから,森林作業道作設時の締固めによっても,路体支持力を高めることに加えて,雨水が路体に侵入しないよう遮水性を高めることができると考えられる。しかしながら,一般土木の盛土とは異なり,専用の機械ではなく油圧ショベルを用いて転圧していることから,必要な転圧力が得られているのか不明である。そこで,森林作業道作設に用いられる小型油圧ショベルの履帯に相当する接地圧で静的に締固めたときの,締固めの特徴と土の遮水性について明らかにすることを目的に,U字溝を用いた土槽を作成し,そこに投入した土におもりを載荷して締固めを行い,締固め回数と土壌硬度,ならびに不飽和透水係数との関係を分析した。その結果,土壌表面の硬度の上昇は,締固め回数3 回で頭打ちとなり,それは油圧ショベルによる締固めを行った作業道盛土の土壌硬度と同等であった。一方,圧力水頭2 cmH2O下での不飽和透水係数は締固め回数による変化は見られず10-3 cm/sの水準を示し,無制限に浸透することはないが,遮水性を発揮するまでには至っていなかった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299673820427264
  • DOI
    10.18945/jjfes.39.25
  • ISSN
    21896658
    13423134
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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