緩和ケア病棟に入院している終末期患者が体験する安楽

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タイトル別名
  • “Anraku” Experienced by Patients in End of Life Admitted to a Palliative Care Unit

抄録

<p>【 目的】 緩和ケア病棟に入院している終末期患者の安楽とはどのような体験かを明らかにする.</p><p>【 方法】 データ収集は,フィールドワークと非構造的面接・半構造的面接を行った.データの分析は解釈学的現象学の手法を用いた.</p><p> 【結果・考察】 A氏はこれから来る死を考えているのではなく,『今を大切に生きる』こと,B氏は『理想の自己が保たれている』こと,C氏は『今ある自分を飲み込んで消化出来ている』こと,D氏は『生きていることの意義を付けている』ことを,安楽としていた.これらより,全体のテーマを【その人としての統合性を維持しながら生活する】とした.</p><p>また,日本人の死生観から,私という存在にとどまらず霊魂としての存在も私の一部分であると考え,【その人としての統合性を維持しながら生活する】を安楽のテーマとした.</p><p>【 結論】 患者の安楽は“身”として,《その人》をスピリチュアルまで統合して捉える必要があることが示唆された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299705003843328
  • DOI
    10.57506/jseolc.080103
  • ISSN
    27583570
    24332763
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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