救命救急センターにおける再入院高齢患者への看護実践の成り立ち

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タイトル別名
  • Nursing Practices during the Readmission of an Elderly Patient in an Emergency and Critical Care Center
  • キュウメイ キュウキュウ センター ニ オケル サイニュウイン コウレイ カンジャ エ ノ カンゴ ジッセン ノ ナリタチ

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抄録

<p>本研究の目的は、急性期病院の救命救急センターにおいて、再入院をした高齢患者への看護実践がいかに成り立っているのかを記述することである。データは救命救急センターでのフィールドワークにて収集し、現象学を手がかりに分析、記述した。結果では、人工呼吸器を着けた再入院患者が看護師に、「仕事に慣れました?」と問うやり取りに着目した。このやり取りは、患者の前回入院時の状態を覚えていた看護師が「救急外来に患者の状態を見に行く」ことで、患者もその看護師を「覚えててくれた」ことが確認できたことを介して成り立っていた。「みんなで患者を囲みともに話をする」実践は、看護師が人工呼吸器のアラーム音に応じたことから連なる複数の出来事の中で、看護師同士の申し送りへと患者を導き入れることによって成り立っていた。患者が参加するこうした実践を経験し、過去の患者を覚えている看護師は、再入院患者が救急外来から病棟へ移動して入院治療するという実践を達成する上でのリソースになっていた。</p>

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