中学生に対する睡眠教育-各学年の特徴を踏まえた保険指導の検討-

書誌事項

タイトル別名
  • Sleep Education for Junior High School Students Examination of health guidance based on the characteristics of each grade level

抄録

本研究は、中学生の睡眠習慣と心身の特徴、生活習慣および睡眠促進行動について、各学年の特徴に着目し、その特徴を踏まえた唾眠教育の時期や展開について検討することを目的とした。結果、就床時刻は、平 日'週末ともに、学年進行とともに遅くなっており、睡眠時間は、平日・週末ともに、 2.3年生が 1年生 よりも有意に短い状況であった。1年生は、2・3年生と比較して睡眠促進行動の実施割合が高く、小学校からの規則正しい生活行動が維持されている傾向があった。この傾向を活かして、早い段階で睡眠知識を確認獲得し、適切な睡眠習慣の確立につなげる睡眠教育が必要である。2・3年生は、1年生と比較して、帰 宅後の居眠りや就床時刻の不規則が多かった。睡眠不足感、日中の眠気、イライラ、悲しい気持ちは、2年 生が最も高い状況であった。2年生で睡眠習慣が乱れるとそのまま3年生に移行する可能性が示唆され、2 年生の時期に、生徒の心身の不調や睡眠習慣の乱れや変化について着目した観察や保健指導が望まれる。 また、生徒自身が睡眠習慣や睡眠促進行動について定期的にセルフチェックができる体制づくりが求められる。

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