「就業構造基本調査」を用いた職業構造の変化に関する分析 : 研究手法の検討

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  • Analysis of occupational changes using employment status survey : review of analytical strategy
  • シュウギョウ コウゾウ キホン チョウサ オ モチイタ ショクギョウ コウゾウ ノ ヘンカ ニカンスル ブンセキ : ケンキュウ シュホウ ノ ケントウ
  • 就業構造基本調査を用いた職業構造の変化に関する分析 : 研究手法の検討

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抄録

本稿は,欧米の大規模ミクロデータを用いた職業構造の変化に関する実証研究の分析手法を整理し,日本を対象とした研究を行うための分析上の課題について考察することを目的としている。まず,代表的研究のなかで,職業の序列化に用いる指標,ならびに調査対象者の設定について,どのような方法が採用されているのかを検討している。次に,日本の「就業構造基本調査」の個票データを用いて,賃金を指標として職業を序列化する際に,労働時間による分析対象者の選定基準や,職業の収入レベルの算出方法によって,序列にどの程度の違いが生じるのかを明らかにしている。その結果,いずれの場合も,ランキングに大きな違いをもたらさないことが、確認される。ただし,作成したランキングを指標として職業変動の分析を行う前に,労働時間や属性の統制の有無によって,順位が大きく変化する職業があるかどうかを確認する必要がある。

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