The Professional Development of Limited–Term Contract Teachers at Japanese Universities

DOI 機関リポジトリ オープンアクセス

抄録

日本の大学における有期労働契約は1990年代半ばより増加傾向にあるのに対し、テニュア職(終身契約職)は減少の傾向にある(Talbot & Mercer, 2018)。外国語としての英語(EFL)教員の有期労働契約により提示される条件は、契約期間、研究費その他の予算、給与、ボーナス、学内勤務時間、週あたりの担当授業数、授業外のその他の業務の点において多様である。日本の大学で有期契約として雇用されているEFL教員の講師や教授は、短期契約の職を転々としながら教育者や研究者としてキャリアを積む。本研究は現象学的質的研究であり、日本の高等教育機関の有期労働契約の教員を対象に生活体験、職業的な目標と懸念を調査・インタビューを行ったものであり、日本の有期労働契約の教員が抱くキャリア開発上の到達目標と関心事について探るものである。本研究の結果は、Biestaら(2015)による過去、現在、未来のエージェンシー・モデルを適用し、人生、職歴、将来の目標という三つのテーマ的カテゴリーに分類し、分析・解釈したものである。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ