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Abstract
小学校6年生時の中学校進学前の不安と,中学校1年生が回想した中学校進学前の不安のそれぞれに対して,どのような対処を子どもたちが考えるのか,記述データを対象に,KH Coder3を用いたテキストマイニングによる対応分析を行った。中島ら(2022)で得られた共起ネットワークにおける抽出語の回答傾向にしたがって調査協力者にクラスター分析を行い,各クラスターを外部変数として,回答された対処行動からの抽出語との対応関係を検討した。小学校6年生においては,気軽に頼ることができる対人関係が得らえるかどうかに対する不安が高い児童たちは個人志向性の高い対処行動,低い児童たちは社会志向性の高い対処行動を考える傾向があり,それぞれの自覚を活かしつつバランスをとる予防的支援の必要性が考えられた。中学校1年生の結果については進学前の児童に対するチェック事項として用いることができ,全体に対して習慣づけを図るべき事項と,児童個々人の状況に添った補強点を見出し,必要な指導を行うために使うことができる事項とが見いだされた。
Journal
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- 甲南大學紀要.文学編
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甲南大學紀要.文学編 174 125-133, 2024-03-30
甲南大学文学部
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390299749788962176
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- NII Book ID
- AN00084642
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- ISSN
- 04542878
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
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- Abstract License Flag
- Allowed