持続するおやじの会がもたらす子育て環境としての効果に関する研究

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タイトル別名
  • Research on the effectiveness of sustainable Oyaji-no-kai as a childcare environment

抄録

本研究ではおやじの会に概ね10年以上関わっている人を対象に調査を行った. おやじの会に関わるに至った動機や10年以上参加している理由に着目することで, 子ども達や地域の“子育て環境”として, 父親達がおやじの会に関わった理由や, 10年以上参加している理由等活動を行う中での意識の変容を明らかにした. そうすることで, 子育て環境としてのおやじの会の可能性を言及した.  TEMを用いた分析をした結果, 5つの時期区分に分けられた. 第一期【父親の仲間渇望期】,第二期【おやじ仲間模索期】, 第三期【おやじの背中魅せ期】, 第四期【家族交流期】, 第五期【おやじの地域溶け込み期】である. 結果, 身近な地域を拠点としていることで, 自分の“居場所”ができる. そこに“仲間”と“役割”があることで, 父親を含め, おやじの会に関わる人々は, 何年にも渡って関わり続けていた.さらに, 父親である自分だけではなく“家族”で関われる場所だからこそ継続していた. おやじの会が紡いだ, 仲間との関係性は, 年数と共に関係性はより味わい深いものに醸成され, その関係性に子育て環境としてのおやじの会の意義があると考えられる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299760188769280
  • DOI
    10.50965/jasmjournal.4.0_17
  • ISSN
    24364061
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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