香港と“Bilingualism With and Without Diglossia; Diglossia With and Without Bilingualism”

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書誌事項

タイトル別名
  • Hong Kong and “Bilingualism With and Without Diglossia; Diglossia With and Without Bilingualism”

抄録

<p>1997年に香港の主権が英国から中華人民共和国(以下「中国」と記す)へ返還されてはや26年が過ぎた。その間香港における英語と広東語は、本土からの普通話の流入をはじめ様々な要因により、これまでの植民地時代の支配言語/被支配言語という構図からその地位や役割を脱構築し、新たな関係性を模索し始めている。本稿ではその変化をジョシュア・フィッシュマンの古典的論文に沿って、まず「返還前」(pre-1997)と「返還後」(post-1997) に分けて概観した。その後「ダイグロシア」を中心に機能主義的観点からだけでなく、背後にある言語(話者)間の力関係からも考察を加えてみた。そうすることでフィッシュマンの論考や定義は、香港の言語事情を描写するにあたり今なお有効であると同時に、実情と合わなくなってきている点もあることが明らかになった。 </p>

収録刊行物

  • 言語政策

    言語政策 20 (1), 20_1-20_21, 2024-03-31

    日本言語政策学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299771261024128
  • DOI
    10.57525/jalpjournal.20.1_20_1
  • ISSN
    2758500X
    18800866
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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