COVID-19流行期における災害訓練の経験と課題
書誌事項
- タイトル別名
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- Disaster management training during COVID-19 pandemic: Experiences and challenges
抄録
<p>COVID-19流行以降、多数の参加者が集まるシミュレーション訓練は、お互いが近距離で接触する機会が多いため、感染拡大の懸念から実施することは容易ではなくなった。一方でシミュレーション訓練は適切な医療を提供するための教育の場としては欠かせない。特に、災害は重大かつ特殊な課題であり、適切な医療の提供には定期的な研修・訓練が必須である。今回COVID-19流行期において、全病院職員を対象とした大規模災害訓練を実施したため、報告および課題を提起する。訓練は第7波の終わりの平日に通常業務を止めて全職員が参加するブラインド型訓練とした。全患者をCOVID-19疑いとして個人防護服を着用しながら対応した。入院を要すると判断した患者には抗原定性検査を行うことでCOVID-19の評価を行った。COVID-19患者は陰圧室および個室で対応することを原則としたが、実際は多くの外傷患者の診療に翻弄され、COVID-19の評価や感染防御の徹底は困難を極めた。災害時には患者の評価を行うより、自身の感染対策を優先して徹底することが重要な教訓である。</p>
収録刊行物
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- 日本災害医学会雑誌
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日本災害医学会雑誌 29 (1), 81-86, 2024-04-13
一般社団法人 日本災害医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299826873867008
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- ISSN
- 24344214
- 21894035
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可