日本経済2023 ~経済回復期のインフレと円安
-
- 今井 亮一
- 九州大学留学生センター : 准教授
書誌事項
- タイトル別名
-
- Inflation and the Weak Yen under the Economic Recovery
- ニホン ケイザイ 2023 : ケイザイ カイフクキ ノ インフレ ト エンヤス
この論文をさがす
説明
本稿では2023年の日本経済を展望する。我が国は2020年から2022年にかけて激しい円安とインフレに見舞われた。これは2021年からのコロナ禍からの回復期において欧米でインフレが進行したことに加え、2022年1月にロシアがウクライナに侵攻したことが資源価格を高騰させたことが大きい。本稿では、インフレ、円安の背後にある日本経済の構造問題について最近の議論を検討する。特に、市場レートの購買力平価からの乖離がマクロ経済に大きな影響を与えることに注目する。また景気回復期には、不況期に抑圧されていた各種改革論議がかまびすしくなるものだが、議論には慎重を要する。特に、労働生産性、一人当たりGDPなどの国際比較を元に急進的改革を求める議論が多いが、国際比較に用いられる購買力平価には注意が必要である。
収録刊行物
-
- 九州大学留学生センター紀要
-
九州大学留学生センター紀要 32 19-44, 2024-03
九州大学留学生センター
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390299826874585344
-
- NII書誌ID
- AN10432960
-
- DOI
- 10.15017/7172558
-
- HANDLE
- 2324/7172558
-
- NDL書誌ID
- 033475660
-
- ISSN
- 13402897
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可