書誌事項
- タイトル別名
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- コンヴァンシオン リロン ニオケル サービス ケンキュウ
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抄録
本稿では, コンヴァンシオン理論を用いてサービスを分析した研究を紹介し, その特徴と有用性を整理する. 第1に, コンヴァンシオン理論は「社会的相互作用」に焦点を当てることにより, サービスに関与する行為者たちの意味の交渉を通じたコンヴァンシオンの生成や妥協, 変化を検討することができる. こうした特徴は, 経営学や組織学のサービス研究に見られる理論的視点の限界を克服すること, 例えば, 複数のコンヴァンシオンの共存を把握したり, 正当化の秩序から外れた非計算的価値を捉えたりすることができる点で有用である. 第2に, コンヴァンシオン理論は, サービス・プロセスを通じて行為者の「社会的構築」を分析できる. この特徴は, 介護, 教育, コンサルティングなど, 受益者の社会的再構築をサービスの目的の一つとしているサービス業の分析に有用である.
収録刊行物
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- 季刊経済研究
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季刊経済研究 42 (4), 16-46, 2024-03-29
大阪公立大学経済研究会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299826876320512
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- NII書誌ID
- AN00049652
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- ISSN
- 24360392
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB