IT企業の女性管理職が少ない構造要因とマネジメント課題の分析

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  • Analysis of Structural Factors and Management Challenges for the Low Number of Female Managers in IT Companies

抄録

2023年のジェンダーギャップ指数で、日本は146か国中125位であり、管理的職業従事者の男女比は0.148(133位)であった。日本では女性活躍が推進され、女性の離職は減少したものの、女性管理職比率は極僅かな増加に留まっている。その主な理由として、女性は責任を負いたくないという後ろ向きの意識がある、という指摘がある。産業別に比較すると、IT産業は険作業、重作業は殆ど無く、資格や経験による技能が重視されるため評価の性別差は比較的少ないにもかかわらず、女性管理職比率は他の産業に比べて高くない。そこで、本研究では、IT企業における女性管理職が少ない原因について実態調査に基づき分析を行った。その結果、家事労働や家計をやりくりする女性にとって管理職業務は時間・費用対効果が低く見える、昇格し続けることと非管理職のまま計画的に時間外手当を得ることを算段する、といった構造要因を導出した。さらに、企業労働と家事労働とのバランスの最適化により生産量と生産性を高まるためのマネジメントを提示した。

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