抗血栓療法中に頭部外傷を呈し開頭手術後に急性肺血栓塞栓症を呈した1例

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タイトル別名
  • A CASE OF ACUTE PULMONARY THROMBOEMBOLISM AFTER CRANIOTOMY DUE TO HEAD INJURY DURING ANTITHROMBOTIC THERAPY

抄録

<p> 抗血栓薬内服している50歳代の男性. 駐車場で滑って転倒し頭部を強打し, 後頭部痛を主訴に来院した. CTで急性硬膜下血腫, 脳挫傷を認め, 保存加療目的に入院した. 意識障害が出現し, 失語と麻痺も出現し, CTで血腫増大を認めたので第3病日に開頭手術を施行した. 術後出血性合併症のリスクが低くなった段階で抗血栓薬投与を予定していたなかで, 第15病日のリハビリ中に急性肺血栓塞栓症を発症した. 一時心停止に至ったが蘇生処置を行って心拍再開した. 同日から抗凝固療法を開始した. 第37病日のCTで血栓は消失し, 第61病日に転院した. 抗凝固薬内服中の頭部外傷では出血性合併症のリスクが低いと判断した段階で抗凝固療法を検討すべきである.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299837599506432
  • DOI
    10.11382/jjast.38.3_06
  • ISSN
    21880190
    13406264
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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