「実習指導役割自己評価尺度─病棟看護師用─」を用いた自己評価の有効性の検証

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タイトル別名
  • Verification of the Effectiveness of Self-evaluation Using a Scale of Role Performance for Nurses Involved in Nursing Clinical Practicum Instruction

抄録

<p>研究目的は、「実習指導役割自己評価尺度─病棟看護師用─」を用いた自己評価の有効性を検証することである。混合研究法を採用し、実習指導者34名を対象に次の内容を依頼した。①尺度を用いて第1回の実習指導における自己の役割遂行の質を測定する。②測定結果を解釈し、役割遂行の質向上に向けた対策を検討する。③第2回の実習指導を実施し、尺度を用いて再度自己の役割遂行の質を測定する。④研究者より面接を受ける。34名の2回分の尺度の測定結果を量的データとして収集し、対応のあるt検定を実施した。その結果、第2回の総得点と全下位尺度得点の平均値は、第1回よりも有意に上昇した。④の面接を通し、尺度を用いた自己評価による実習指導者の知覚と行動の変化に関する発言を質的データとして収集し、質的帰納的に分析した。その結果、尺度を用いた自己評価による実習指導者の知覚と行動の変化を表す56カテゴリが形成された。t検定の結果と56カテゴリのうち4カテゴリを統合した結果、尺度の得点が、自己の測定結果を基に検討した対策を実施することにより上昇したことが明らかとなった。以上は、尺度を用いた自己評価が、実習指導に携わる病棟看護師の役割遂行の質向上に有効であることを示す。<br></p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299848935373440
  • DOI
    10.19015/jasne.33.1_51
  • ISSN
    24320242
    09176314
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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