岡山県津山盆地における放射霧の動態と水蒸気量の関係性

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タイトル別名
  • Relationship between the dynamics of radiation fog and the amount of water vapor in Tsuyama Basin,Okayama Prefecture

抄録

<p>霧とは,地表付近の大気中に多数の微小水滴が浮かんでいる状態であり,水平方向の視程が1km未満になった場合である.濃霧が発生すると,視界が悪化し生活に影響を与える.霧の発生には,気温や湿度のほか,地形も深く関係している.秋から冬にかけて発生する霧は,一般的に「放射霧」と呼ばれており,寒暖差の大きくなりやすい盆地地形を有した内陸部に多い.なかでも,岡山県津山盆地では,大規模な霧が発生することで有名である(上甲ほか,2002).津山盆地で発生する霧は,1990年代後半から2000年にかけて気象観測による調査がおこなわれて以降,重田(2019)以外に目立った報告はない.上甲ほか(2002)では,津山盆地の南側から霧が発生すると報告している.しかしながら,津山盆地における既往研究では,長期的な観測がおこなわれておらず,発生メカニズムについては依然未解明な点が多い. そこで,本研究では重田(2019)で報告されている長期的かつ多地点での気象観測データを用いて,津山盆地における放射霧の動態と水蒸気量の関係性を検証した.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299859706302848
  • DOI
    10.14866/ajg.2024s.0_280
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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