ChatGPT-3.5および4を用いた歯科医師国家試験正答率の比較

DOI
  • 守下 昌輝
    九州歯科大学口腔機能学講座クリニカルクラークシップ開発学分野 九州歯科大学附属病院診療情報管理室
  • 福田 晃
    九州歯科大学生体機能学講座顎顔面外科学分野
  • 村岡 宏祐
    九州歯科大学口腔機能学講座クリニカルクラークシップ開発学分野
  • 中村 太志
    九州歯科大学口腔機能学講座歯周病学分野
  • 吉岡 泉
    九州歯科大学生体機能学講座口腔内科学分野
  • 小野 堅太郎
    九州歯科大学健康増進学講座生理学分野
  • 粟野 秀慈
    九州歯科大学口腔機能学講座クリニカルクラークシップ開発学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of the Performance on the Japanese National Dental Examination Using GPT-3.5 and GPT-4

抄録

<p> 抄録 近年急速に発展した大規模学習モデルの開発は目覚ましく,歯科教育分野への応用が模索されている.本研究では,OpenAI社が開発したChatGPT-3.5とGPT-4に歯科医師国家試験を解答させ,正答率を比較・評価した.</p><p> 厚生労働省のホームページから歯科医師国家試験問題を入手し,図表,画像などを含む問題以外を対象とした.ChatGPT-3.5およびGPT-4にプロンプトと問題を入力して,必修問題,一般問題(領域A,領域B,領域C)の正答率を評価した.</p><p> 必修問題:288問,一般問題:500問,領域A:314題,領域B:92問,領域C:94問について,ChatGPT-3.5とGPT-4との正答率に大きな違いを認め,すべての問題・領域でGPT-4が有意に高い正答率を示した.問題文の指示する正答数別において,「すべて選べ」以外は,GPT-4の正答率がGPT-3.5よりも有意に高いことが示された.</p><p> ChatGPTによる歯科医師国家試験の問題解決能力について,GPT-4はGPT-3.5を凌駕しており,画像や図表を含まない問題において,領域Bを除き,歯科医師国家試験に合格できる能力を有しており,歯学教育支援ツールとなりうる可能性があることが示唆された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299859706422272
  • DOI
    10.24744/jdea.40.1_3
  • ISSN
    24331651
    09145133
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ