小腸-結腸型腸重積症を呈した小腸原発リンパ管腫の1例

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タイトル別名
  • A Case of Lymphangioma Arising From the Lumen of the Small Intestine Discovered by Ileocolic Intussusception

抄録

<p>症例は11歳女児,腸炎の先行感染を認め,激しい腹痛を主訴に受診となった.腹部超音波検査で下腹部正中にtarget sign,造影CTを撮像すると小腸-結腸型の腸重積を認め,腸重積症の診断となった.腹腔鏡下で手術を行ったが,整復が困難であったため開腹移行し,回腸内に隆起性の腫瘤性病変を認めたため小腸切除を行った.術後経過は良好であり,術後9日目に退院となった.最終病理結果では小腸リンパ管腫の診断となった.腸重積症の好発年齢は6か月から3歳未満であり,好発年齢外の年齢発症の多くはMeckel憩室,ポリープ,腫瘍性病変などの器質的疾患が起点となり腸重積が起こると言われており,リンパ管腫を原因とする報告は小児においては極めて少ない.今回小腸-結腸型腸重積症により発見された小腸内腔発生のリンパ管腫の症例を経験したため,過去の症例を踏まえて報告する.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299926126264192
  • DOI
    10.11164/jjsps.60.2_181
  • ISSN
    21874247
    0288609X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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