書誌事項
- タイトル別名
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- Continuity between adjectives and nouns in Russian: With a Focus on Possessive Adjectives as Antecedents
- ロシアゴ ニ オケル ケイヨウシ ト メイシ ノ レンゾクセイ センコウシ トシテ ノ ショユウケイヨウシ ニ チャクモク シテ
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抄録
品詞分類は形態的基準、統語的基準、意味的基準に基づいて行われるとされるが、品詞の境界は必ずしも離散的なものではなく、しばしばその中間的な存在の指摘がなされており、品詞間には一定の連続性が認められる。本稿では、特に所有形容詞が代名詞の先行詞となる現象に着目し、ロシア語における形容詞と名詞の連続性について議論する。具体的には、品詞分類上は形容詞に属す所有形容詞が代名詞の照応先となり得るという点で、他の形容詞に比べ名詞に近い振る舞いを示すことを指摘し、意味機能的観点から所有形容詞が形容詞と名詞の間に位置づけられる中間的存在であること、すなわち形容詞と名詞との間に連続性が示唆されることを示す。さらに、形態的、統語的な他のいくつかの現象に関しても若干の検討を加えた上で、形容詞と名詞は厳密に離散的な境界を有するものではなく、その中間的存在である所有形容詞の存在によって、連続性を有するものであることを示す。
収録刊行物
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- スラヴ文化研究
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スラヴ文化研究 21 24-45, 2024-03-31
東京外国語大学ロシア東欧課程ロシア語研究室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299926128264576
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- NII書誌ID
- AA11607423
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- HANDLE
- 10108/0002000412
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可