エッジコンピューティング環境を想定した近似的な耐障害性保証に基づくウォータマーク制御手法

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タイトル別名
  • Watermark Management for Edge Computing System Based on Approximate Fault Tolerance

抄録

エッジコンピューティング環境を想定したデータストリーム処理において障害によるデータ欠損は重要な課題の一つである.特に障害によるデータ欠損をデータストリーム処理の文脈で考えると欠損の判定そのものが問題となり,しきい値に基づく単純な欠損値の判定では処理層を重ねるたび遅延が積み重なってしまう.そこで本論文では,エッジとゲートウェイの連携に基づくウォータマーク制御手法を提案する.本手法は障害により損失したデータを後段の機器で近似的に復元し,ユーザの誤差要求を満たしたタイミングで処理結果を出力することで処理遅延を削減する.このとき統計モデルに基づく誤差保証の仕組みを活用し,各時刻の障害状況においてゲートウェイの出力がユーザの誤差要求を満たすために必要なエッジ出力の近似精度を計算する.これにより本手法は故障機器の復旧を待たずとも,任意の障害状況に対して常にユーザの誤差要求を満たした精度の近似処理結果を低遅延に出力できる.本手法により欠損をユーザの誤差要求を満たす精度で復元しながら,処理遅延を削減できることを実験を通じて確認した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299937187279488
  • DOI
    10.14923/transinfj.2023dep0007
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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