糖鎖ハイブリッドナノマテリアルの設計と機能

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タイトル別名
  • Design and function of glycan Hybrid nanomaterials
  • トウサ ハイブリッドナノマテリアル ノ セッケイ ト キノウ

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抄録

筆者は糖鎖ハイブリッドの自己組織化制御(集合,集積制御)による糖鎖ナノマテリアルの設計,および,糖鎖加水分解酵素を利用したアミロース糖鎖ハイブリッドの設計とバイオ応用を展開してきた.コレステロール基をプルランに導入した疎水化多糖(CHP)は安定なナノゲル(粒径30 nm)を形成し,分子シャペロン機能を持つため,内部に取り込んだタンパク質を安定化する.この特性を利用して,がん免疫ワクチンとしてがん免疫治療応用を,また,カチオン性CHPナノゲルは経鼻ワクチンとして感染症予防応用を展開し,実用化を含めた研究が進められている.本稿では,グルカンホスホリラーゼによって糖鎖プライマーの非還元末端から糖鎖伸長が可能であることや,プライマーの還元末端の化学修飾が可能なことを利用した,さまざまなアミロースハイブリッドの設計とそのバイオ応用に関する研究を紹介する.

収録刊行物

  • 生化学

    生化学 96 (2), 192-198, 2024-04-25

    公益社団法人日本生化学会

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