口腔内同時多重性癌(舌粘表皮癌と下顎歯肉扁平上皮癌)の1例

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タイトル別名
  • A case of synchronous multiple primary carcinomas of the tongue mucoepidermoid carcinoma and lower gingival squamous cell carcinoma in the oral cavity

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抄録

今回われわれは舌粘表皮癌と下顎歯肉扁平上皮癌が同時多重性にみられた1例を経験したので報告する.患者は60歳の女性.約1年前より舌下部の腫瘤形成を認めるも放置していた.その後,腫瘤が徐々に増大してきたため精査を希望し当科を受診した.舌下面に境界明瞭,可動性の腫瘤を認め,また,左側下顎歯肉に白斑形成を認めた.生 検の結果,舌下面は粘表皮癌,歯肉は扁平上皮癌の診断を得たため,全身麻酔下に腫瘍切除術を施行した.現在術後 5年経過するが,再発・転移を認めず経過良好である.

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