下顎枝矢状分割術の術後にプレート破折が生じた3 症例 -プレート破折要因の検討-

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タイトル別名
  • THREE CASES OF PLATE FRACTURE FOLLOWING SAGITTAL SPLIT RAMUS OSTEOTOMY

抄録

下顎枝矢状分割術の骨接合にはチタン製プレートが使用されることが多いが,術後のプレート関連合併症についての検討は少ない.今回われわれは当科で下顎枝矢状分割術を含む顎矯正手術を施行し,下顎に生じたプレート破折3 例について検討した.プレート破折は術後1 ~ 5 か月の間で生じ,いずれの症例もプレートにはベンディングによるステップが付与されており,近位骨片の切断面に近いスクリューホールでプレート破折が生じていたが,顎間ゴム牽引を継続していたため咬合の偏位は認めなかった.プレート破折のリスクが高いと考えられる症例では,プレート強度の高いデザインや厚みのプレートを選択すべきである.

収録刊行物

  • 横浜医学

    横浜医学 75 (1), 7-12, 2024-03-01

    横浜市立大学医学会

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