教職志望の学生への一次救命処置に関する講義方法と課題

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書誌事項

タイトル別名
  • Educational challenges and strategies in teaching basic life support to teacher trainees: Understanding the  reality of school accidents and analyzing shifting confidence in BLS execution
  • ―学校事故の実態理解と救命活動への自信の変化に着目して―

抄録

<p>目的:一次救命処置(basic life support;BLS)に関する実技講習受講経験のある教職志望学生に対して,学校事故の統計や学校事故の実例を講義に取り入れることにより,救命活動への自信がどのように変化するかを検討する。方法:A大学教育学部1年生対象の講義前後にアンケートを実施した。講義ではBLSの基本と効果に加え,体育活動時などにおける事故対応テキスト〜ASUKAモデル〜,学校事故統計,死亡・救命事例などについて説明した。結果:回答率は80.4%(316名)であった。実技講習の受講経験があるものは275名 (87.0%)であり,受講場所では中学校の授業がもっとも多かった(62.7%)。しかし,「救命活動ができる」と回答した割合は8.2%であった。救命活動への自信(11段階SD法)は,講義前後で平均3.8の上昇があり,多変量解析の結果,自信の変化理由を「やらなければという自覚が高まったから」と回答した場合に有意に自信が高かった。結論:学校での事故の実態と事例を理解することにより,子どものいのちを守ることが教員の使命との認識が高まり,救命活動への自信が高まることが明らかとなった。 </p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299981563451520
  • DOI
    10.11240/jsem.27.93
  • ISSN
    21879001
    13450581
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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