大規模災害時の在宅酸素療法患者への対応について
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- 山本 晃義
- 高松赤十字病院呼吸器内科
書誌事項
- タイトル別名
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- Preparations for future disasters in long-term oxygen therapy patients
抄録
<p>在宅酸素療法(Home Oxygen Therapy; HOT)患者は,ほとんどが酸素濃縮器を使用しており,大規模災害による長期停電は患者の生命に危険が及ぶ.当院におけるHOT患者に対する大規模災害への備えは以下の通りである.</p><p>(1)HOT患者のリストを定期的に作成し保管</p><p>(2)HOT患者会において災害をテーマにした講演を行う</p><p>(3)避難先を明示した「緊急時カード」の利用</p><p>(4)各自の疾患名や酸素吸入量を記載した「患者カード」の常時携帯</p><p>(5)慢性呼吸不全患者への対応を念頭においた災害訓練</p><p>(6)4台の酸素濃縮器を院内に常備</p><p>(7)大規模災害時,入院不要のHOT患者を収容するためのHOTセンターを開設</p><p>(8)酸素供給業者と大規模災害時の業務提携を締結</p><p>以上のような当院の取り組みが,いつ発生するかもしれない大規模災害における慢性呼吸不全患者への各施設の対応の参考になれば幸いである.</p>
収録刊行物
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- 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 32 (2), 143-146, 2024-04-30
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299981563457920
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- ISSN
- 21894760
- 18817319
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可