心身相関におけるポリヴェーガル理論の意義
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- 津田 真人
- 心身社会研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Significance of the Polyvagal Theory in Psychosomatic Correlation
抄録
<p>心身相関を,脳の中枢と身体の末梢の双方向的な相互関係と捉え直すなら,その媒介変数として,自律神経系の働きの意義が改めて注目される.その観点から,心臓の精神生理学的研究を通して,自律神経系の新たな見方を提示したのが「ポリヴェーガル理論」である.迷走神経の遠心路が,哺乳類以降2分される解剖学的事実に基づき,自律神経系を背側迷走神経複合体/交感神経系/腹側迷走神経複合体の3段階で把握することで,この理論は,①交感神経系による “闘うか逃げるか” の可動化システムに加え,背側迷走神経複合体による “凍りつき” ~ “虚脱” の不動化システムの2種類の防衛反応を提示し,②腹側迷走神経複合体による “安全感” の社会的関与システムにより,自律神経レベルにも固有の社会的な機能を提示し,ストレスのみならずトラウマの①発症と②回復のメカニズムの解明に寄与する.本稿では,このことが心身相関に対してもつ意義と課題を検討する.</p>
収録刊行物
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- 心身医学
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心身医学 64 (3), 232-238, 2024
一般社団法人 日本心身医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390299993932849920
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- ISSN
- 21895996
- 03850307
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可