特集:「TP&Dフォーラム2023」の編集にあたって

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書誌事項

タイトル別名
  • Introduction to “Technical Processing and Documentation Forum 2023”

抄録

<p>TP&Dフォーラム(整理技術・情報管理等研究集会:Technical Processing and Documentation Forum)は,図書館分類法,Indexing論,情報検索,情報管理,目録法などの研究領域に関する研究発表および討論,そして全国の研究者の交流の場の提供をその趣旨として,1991年に大阪で始まりました1)。弊誌では,2021年度以降の当フォーラムの記録を掲載しています。</p><p>山﨑久道によれば,整理技術や情報管理は“「情報の収集→情報の整理・加工→情報の蓄積・保管→情報の検索・利用」の各ステップ”に分けられ,順番に実施されるとした上で,主題分析を行って,分類などを決定する一連の流れである「インデクシング」(indexing)の過程は検索の質を保証するものです2)。情報資源が多様化し,情報量が増大する現代の情報社会において,山﨑の指摘するインデクシングをはじめとした整理技術・情報管理はいっそう重要になるものと考えられます。私達の情報入手・利用の多くは機械やネットワークを利用した情報検索により行うものとなっています。私達が適切に情報を得て活用するためには,適切な整理・情報管理が実施されている必要があります。</p><p>この特集では第32回となるTP&Dフォーラム2023の開催記録と,発表に関する原著論文をお送りします。“研究発表(原則として60分)に続き,討議(同じく60分)の時間を十分に設けることで,発表内容についての考察を深める”1)フォーラムの特徴を踏まえ,以下のように全体の開催報告1本,発表に基づく原著論文2本,発表の際の討議報告2本,計5本として構成しています。</p><p>1.開催報告:伊藤民雄様(実践女子大学図書館/TP&Dフォーラム2023実行委員長)</p><p>2.発表に基づく原著論文:横山幹子様(筑波大学)</p><p>3.横山様の発表に関する討議報告:田窪直規様(近畿大学短期大学部(司会担当時の所属))</p><p>4.発表に基づく原著論文:神崎正英様(ゼノン・リミテッド・パートナーズ)</p><p>5.神崎様の発表に関する討議報告:今野創祐様(東京学芸大学)</p><p>それぞれの原稿の概要については開催報告をご参照ください。</p><p>読者の皆様におかれましては,本特集記事を通して整理技術・情報管理の動向を学ぶ一助にしていただければ幸いです。最後に,本特集の発行にあたりご尽力いただいたTP&Dフォーラム2023実行委員長である伊藤民雄様に御礼申し上げます。</p><p> </p><p>(会誌編集担当委員:青野正太(主査),村田祐菜)</p><p> </p><p>1) “TP&Dフォーラム(整理技術・情報管理等研究集会)”.TP&Dフォーラム.https://tpd.eplang.jp/, (参照2024-04-06).</p><p>2) 山﨑 久道.総論:インフォプロと整理技術・情報管理.情報の科学と技術.2022,vol.72,no.8,p.290-296.</p>

収録刊行物

  • 情報の科学と技術

    情報の科学と技術 74 (5), 159-159, 2024-05-01

    一般社団法人 情報科学技術協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299993932875136
  • DOI
    10.18919/jkg.74.5_159
  • ISSN
    21898278
    09133801
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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